今回、映画『ウィキッド ふたりの魔女』の続編・完結編『ウィキッド 永遠の約束』を観に行ってきました。

正直、自分はミュージカルにはあまり興味がない。 嫁が好きで、それに付き合う形で1作目は映画館へ。
今回2作目も公開されたので観に行ったが、思いの外面白かったので、忘れないうちにブログに書いておこうと思う。

まず、前提知識

『ウィキッド』の元になった『オズの魔法使い』は、もともとは120年以上前に書かれた童話で、そこから映画やミュージカルへと広がっていった。

今回の2作品の映画は、
・1作目「ウィキッド ふたりの魔女」 ⇒ オズの魔法使いの「前」の話
・2作目「ウィキッド 永遠の約束」 ⇒ オズの魔法使いの「直前」と「同時進行」している裏側の話

という構成になっている。

超ざっくりしたストーリー

1作目「ウィキッド ふたりの魔女」

  • グリンダ: 美人で承認欲求の塊。
  • エルファバ: 肌が緑色で皆からキモがられるが、正義感が強い。

この二人が魔法大学で出会う。
最初は仲が悪いが、次第に親友に。

魔法の才能を認められたエルファバは、
エメラルド・シティ招待され、オズの魔法使いに会う。

しかしオズの魔法使いは悪いやつで、エルファバの力を利用したいという事を知る。

エルファバは反逆者のレッテルを貼られながらも逃亡。
承認欲求の塊であるグリンダは、エメラルド・シティに残って「みんなのアイドル(善い魔女)」になる道を選ぶ。

2作目「ウィキッド 永遠の約束」

  • グリンダ: 「善い魔女」として定着。
  • エルファバ: 「西の悪い魔女」として定着。

『オズの魔法使い』を知っている人ならニヤリとする展開が続く。
ブリキ男、カカシ、ライオンの誕生秘話や、なぜドロシーの靴を奪おうとしたのか、といった伏線がひたすら回収されていく。

最後、エルファバは見事な作戦で戦い終結するが、
結局正義に従って戦った彼女は、ひっそりと隠れて暮らす道を選ぶことになった。

世間的にはめでたしめでたしだけど、中身を知ると全然「めでたくない、めでたくない」。

…こんな感じだ。

悪役には、悪役になった理由がある

この作品を観て感じたのは、ディズニーの『マレフィセント』に近い映画だなということ。

もともとの『オズの魔法使い』では、西の悪い魔女は単なる「純粋な悪」として描かれている。
けれど、この『ウィキッド』では「なぜ彼女が悪に染まらざるを得なかったのか」という切ない背景がしっかり描かれている。

自分は、こういう「悪者が悪者になった理由」を掘り下げるストーリーが結構好きだ。
今回の映画を観て、改めて本家の『オズの魔法使い』も観てみたいと思った。…ただ、いかんせん大昔の映画しかない。

個人的には、今回のキャストとセットのままで『オズの魔法使い』をフルリメイクして欲しいと切に願う。
それくらい、今回の世界観の作り込みは凄かったと思う。

1作目と2作目は、どっちが面白い?

ちなみに、嫁は「1作目の方が面白い」と言っていた。世間の評価的にも同じ声が多い。
1作目は学園モノの友情ストーリーという感じ。正直、自分的にはそのあたりが少し退屈に感じる部分もあった。

逆に、今回の2作目は迫力満点で、最後まで退屈せずに観られたと思う。
自分的には断然、パート2派だ。

ただ、構成としては少し特殊かもしれない。
一本の大きな山に向かって盛り上がるというよりは、ひたすら「伏線の回収」が続く感じだ。
細かい山が何度も来るので、情報量が多くて少し疲れる部分があったのも正直なところ。

それでも、あの散りばめられたピースが次々とハマっていく感覚は、この映画ならではの醍醐味だった。